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こんにちは!
最近全国各地で保護者の方々に講演する機会が増えてきました。
そこでは、幼児期の遊びや体操など体を動かす重要性につてお話をさせて頂いています。
それを実証するようなことがNHKで放映されていました。
今月は、ちょっと硬い話になりますが、楽しくいきましょう! |
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NHKのスポーツドキュメンタリー番組、内容は人間の反応がどこまで限界に近づけるかという特集でした。
例えば陸上の短距離競技。花形はなんといっても100M走です。2008年5月末日時点では、9.74秒が世界記録になっています。100分の1秒を争う世界です。競技では、ピストルの音から0.1秒以内に動いた場合フライングとされています。これは、耳から入った音を、大脳を経由して認識して、命令を筋肉に伝え反応するまでには0.1秒以内はあり得ないということかららしいのでが、その番組での実験では0.1秒よりも早く反応できる選手が数名いました。この結果を番組では、耳から入った音を、大脳を経由せず(大脳が情報をショートカット)、小脳で受け、筋肉に伝えているのではないかと説明をしていました。
また、目から入った情報では0.2秒が反応の限界と言われているそうです。しかし、例えば野球などはボールがピッチャーからキャッチャーにつくまでに0.4秒しかありません。理屈では、0.2秒以内にボールのコースやスピードを見極め、反応しなくては間に合いません。しかも反応するだけではなく、正確に捉えなくてはいけません。良くヒーローインタビューで「無心でした」とか「おそらくカーブだと思います」など曖昧なコメントがありますが、このような曖昧なコメントしかできないのは、実は小脳が様々な経験から動きを瞬時に筋肉に指令しているからではないかと報じられていました。
以前からこのサイトで紹介しているように、小脳は6歳ぐらいまでの幼児期に90%位でき上がると伝えています。もう少し簡単にいうと、幼児期に運動が得意な子は、大人になっても得意。幼児期に苦手な子は、大人になっても苦手。または、大人になってからは相当な努力が必要という事です。
この番組では「小脳が大人になるまでの間にアップグレードを重ねていくのだ…」というような表現を使っていましたが、そのアップグレードの基盤が幼児期なのだと思います。
やっぱり、幼児期の体操は重要なんだとあらためて実感しました。
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園と保護者と、園児の味方。
北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。 |
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