●ROOM No.25(2009年6月)
「水は答えを知っている」
 これはもう、信じるか信じないかの話ですが、皆さんは「水は答えを知っている」という本を読んだことがあるでしょうか。出版当時、かなりのセンセーションを巻き起こしましたので、ご存知の方もきっと多いと思います。まず私が驚いたことは、水に言葉を聞かせたり見せたりする実験でした。江本氏はガラスのビンに水を入れ、「ありがとう」と声をかけたり、書いた紙切れを貼りつけ、もう一つのビンには「ばかやろう」と声をかけたり、書いた紙を貼りつけたりしたのです。その結果はまさに驚くべきものでした。「ありがとう」という言葉をかけたり見せたりした水は明らかに六角形のキレイな形の結晶をつくり、それに対して「ばかやろう」の言葉をかけたり見せたりした水は、結晶がばらばらに砕け散っていたのですから(写真もあります)……!

 水が声を聞いたり、文字を読んで意味を理解するなんてことは常識ではとても考えられず、「そんなバカな」と思われる方がほとんどでしょう。ところが、それがどうも本当の話みたいなのです。昔から草花でも良い言葉をかけるときれいに咲くとか、牛やヤギにいつも美しい音楽を聴かせていると乳の出が非常に良くなるとかは確かに言われてきました。この本の後半には、物質(人間も含めて)はすべて振動であり、言葉や音楽というものは、その振動に非常に大きな影響を与えるものであるなど、科学的にも詳しい説明が加えられていますが、これ以上先が知りたい人はぜひこの本を一読されることをお薦めします。

 ただ、本当に言葉という振動が水に対して大きな影響力を持つとしたら、ひとつ見逃せない大切な事実があります。そうです。私たち人間の体は物質的に見ればその7割〜8割が水であるということです。もちろん子供たちもです! ということはどういうことか……。賢明な読者の皆様ならば、もうお分かりでしょう。子供に対して「否定的」「怒り」などのマイナスな言葉をかけると、子供たちの体は、心は、ばらばらに砕け散った水の結晶のようになってしまうということです。私はこの本を読みすすめ、このあたりまで理解したときに、背筋がぞっとしました。

 大自然の摂理なのか、宇宙の原理なのか……、はたまたまやかしなのか。それはあなたが判断することだとは思います。しかし私は、少なくとも子供に対しては、この本で得た知識を当てはめていきたい、いや、当てはめなければいけないのではないか、そう思っています。この部屋のどこかにいませんか? 子供に対する「否定的」「怒り」などマイナスな言葉の名人は。特にお母さんの中にはその名人級の方が(時々)いらっしゃるようです。自覚のある方は、意識を強くもったほうがいいと思います。

 そうそう、ある有名な世界的なセラピストが言っていました。朝晩1回ずつ、鏡を見て自分に「おはよう、今日もがんばって」とか「今日も1日お疲れさま。よくがんばったね」と声をかけると、ものの1ヶ月もしないうちに、見違えるようないい顔になるのだと。興味のある人は、子供へと同時に、ぜひこちらのほうもお試しください。

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みぞけんまん
 みなさん、こんにちは! みぞけんまんです。
 このコーナーは、多くの対象の方(子供に関係する方全て)に気軽に読んでいただこうと思いまして、あれこれと考えた結果、特に親しみやすい「映画」や「本」などを切り口にしながら、あくまでアメリカンに、シュガー&ミルクたっぷり?にお伝えし、「全ての道は私立園に通ず」を実証していこうとするものです。
 みなさん、どんどん遊びに来てください! このページを通して、仕事中だけでなくプライベートな時間にも「ラフに」、しかしながら「常に」、子供たちのこと、保護者のことが考えられるような感性を身につけられたら(学べたら)、どんなにすばらしいことでしょう。そんな学びの部屋へご招待します。
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著作紹介
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ためのトラブル・シューティング集』
八田哲夫・溝上健二[共著]
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