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こんにちは!
いよいよ「スポック博士の呪縛」最終回となりました。
まだ、(1)(2)を読んでいない方は、バックナンバーをご参照下さい。 |
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こうした育児法、健康法、治療法を、いくら私が実例を挙げて説明しても、日本の小児科のみならず、一般医学者は理解できず、試そうともしません。
これは、東大を頂点とするあたかも共産主義のごとき体制によって、日本の医学界全体が支配され、個々の医者が長らく自分でものを考える力を失っていることに問題の根本があります。
国民の健康よりも、自分の名誉や経済のほうが大事な人が、日本の医療の頂点で隠然たる力を発揮し続けています。かつて『スポック博士の育児書』を導入した人たちが、その誤りを認めないまま逃げ切ろうとしています。この人たちは、いまの医療の問題点をマスコミで公表しようとしても裏から手を回してもみ消しています。
いまから10数年前、東大の血液内科に白血病と痴呆と皮膚病の病名で1年以上入院し、歯肉が腐ってしまったから診てくれと私の所へ回されて来た患者さんがいました。本当の白血病でそこまで歯周病が進めば、1ヶ月ももたずに亡くなるはずです。調べてみるとその患者さんは、歯周病菌が顎の骨にまで及んで白血球が増えているだけで、本当の白血病ではありませんでした。歯を抜くと腐った歯肉が治り、病気はすべて治って喋れるようになりました。
これを東大の教授が分からないはずはありません。なぜ白血病ではない患者を白血病に仕立て長期にわたって治療していたのでしょうか。白血病のような難病は、公費医療負担制度があり、1年間で1億2千万円ものお金が国から病院に入ってくるのです。おまけに製薬会社からも多額の研究費が教授の所に入ってきます。もともと発がん物質でできている制がん剤は、発がん試験を免除されているため、安く製造できるうえに高く売れるからです。
この血液内科では、以前から白血病にしたてて治療しているという噂が絶えません。その後も数人の本当の白血病ではない患者さんが私の所に相談に来ました。もしアメリカでこんなでたらめをやれば、いくら一流大学の教授でも即刻クビになります。公費医療負担制度がなく、保険会社や患者が診療費を負担するため、医者を見る眼がシビアで、誤診があればそれを第三者が簡単に判断できる制度があるからです。
この問題の背景には、東大医学部教授の資質の低下があります。厚生労働省を指導する彼らがあまりにも勉強不足です。そして国民の健康を守る行政府が誤った判断のもとに母子健康手帳を発行すると、これを改める術がわが国にはありません。
医学の壊れたいまの日本では、国民は自分の身は自分でしか守れない状態にあります。医学が壊れた国に、未来はありません。なかでも一番の緊急問題は子育てです。わが国の衰退は、まさに日本医学の崩壊に原因があります。国民の生活姿勢を根本から改めるだけで、医療費は30分の1に減らせます。そして、日本の将来を担う子どもたちの育児法を改めることが急務です。
〜月間雑誌『致知』(平成15年4月号)からの抜粋記事〜
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園と保護者と、園児の味方。
北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。 |
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