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今年は、異常気象の象徴みたいな年ですが、いよいよスポーツの秋。
そして、運動会の秋。
既に終わっている園もあるかもしれませんが、今月は運動会の言葉掛けについての
ワンポイントアドバイスです。
では、今月も楽しくいきましょう! |
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10月の体育の日前後になると、「昔に比べ子供たちの体力が落ちている」というようなニュースが毎年流れます。残念ですが幼稚園・保育園の現場を回っていると確かに感じることでもあります。
しかし、幼児期に適切な動きを環境として与えることで、このことは充分に解消できると思っています。
詳しくは→体の力(http://yokomineyy.konjiki.jp/karadano.html)
さて本題です。運動会前に最も多く聞く言葉掛けはといえば、「ガンバル」だと思います。これは保育現場でも家庭でも同じで、子供に掛ける言葉で最も頻度が高いのではないでしょうか?
もちろん、私自身も大好きな言葉です。
「ガンバル」を辞書で引くと、「どこまでも忍耐し努力する」と書かれています。この意味からすると果たして子供にぴったり当てはまるのかと疑問に思ってきました。
日常的に使っている子供への「ガンバレ」は、本当は違う意味なのではないかと思います。そこで、その「ガンバル」に含まれている言葉で、保育現場や家庭でも使える言葉をいくつかあげてみます。
「ガンバッテ」→「だいじょうぶ! できるよ!」
これは、大人が子供たちの力を信じているが、子供たちは初めての場面だったり、ちょっと不安がある時といった場面で使います。先生が信じている気持ちを子供に伝え、子供がその言葉を信じて、自信をもって望むイメージですね。
「ガンバッテ」→「全部の力を出してね。ベストを尽くしてね。」
これは、今まで何かを練習してきたり、積み重ねてきたときなど、今まで蓄積してきた力を全部だしてね! という様な場面です。
年長さんや小学生にはぴったりの言葉かもしれません。
「ガンバッテ」→「いつも通り、落ち着いてね!」
リレーの時や何かの代表に選ばれていて緊張している場面で使われる感じです。
もしかしたら応援している人も、落ちつかないといけないかもしれません。ここまで来た時は、努力や忍耐の意味より、まさに「いつも通りに!」というのがぴったりです。
「ガンバッテ」→「楽しんでね!」
本来、子供(特に幼児期)は、「ガンバル」という言葉より、「楽しむ」という言葉がぴったりです。耐えて努力をする場面というのは無いとは言えませんが、子供は楽しんで遊んでいる感覚のほうがぴったりだと思います。
意外に忘れてしまっている、原点の言葉かもしれません。
「ガンバッテ」→「私も・・・・。」(Iメッセージ)
以前も紹介した、YOUメッセージではなく、Iメッセージです。「YOUがんばれ!」ではなく、「I(私)も応援するからね!」「I(私)も信じているよ!」「I(私)も一緒にがんばるからね!」など、自分の気持ちを素直に伝える時に使えると思います。
いかがですか。色々な場面で、全てを「ガンバレ」といってしまっていませんか?
我々もそうですが、この言葉というのは意外に思考や、心をつくる基盤になっていたりします。スポーツの秋、言葉掛けをするときにちょっと考えてみてください。
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園と保護者と、園児の味方。
北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。 |
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