●ROOM No.8(2008年1月)
「法廷もの」あれこれ
 あけましておめでとうございます。今年も気軽に「学びの部屋」に遊びに来てくださいね。お待ちしております。
 さて、昨年のクリスマスは、なんと息子(高校2年)から夫婦ペアチケットで映画の鑑賞券をプレゼントしてもらいました。ついこの間まで夜中に枕元に忍び込み、プレゼントを置いていた頃のことを思いだし、感無量の思いでした。観にいった作品は『HERO』。木村拓也主演の法廷ものでしたが、カッコいい木村拓也がお世辞にも検察官らしくない服装で難事件を担当していました。
 今回あらためて思いましたが、「法廷もの」は面白いですね。私たちの「正義感」を、刺激してくれるからでしょうか。洋画では『12人の怒れる男』・『スリーパーズ』・『評決のとき』・『英雄の条件』・『依頼人』・『真実の行方』・『エミリー・ローズ』などなど、さすが裁判の国アメリカって感じで「法廷もの」の名作には事欠きません。しかし、邦画では『疑惑』・『12人の優しい日本人』変わったところでは東京裁判もの『プライド・運命の瞬間』、そして今回の『HERO』…他にもきっとあるのでしょうが、私はあまり観ていません。日本というお国柄、裁判というものが私たちの身近にそれほど多く存在していなかった事も一つの要因になっていると思います。ただ、これから裁判員制度が始まるにあたって(そちら本来の興味も尽きませんが)日本にも「法廷もの」の名作が生まれる土壌が出来てくる…そんな気がします。上記作品、まだ観ていない人は是非一度ご覧になってください。証拠を探す時の体力戦から法廷での頭脳戦・心理戦まで見ごたえ十分です。

 しかし、これからの子供たちには「悪いことは絶対にしない」してしまったときには「きちんと謝ること」ただし、「人に許しを請うのはけっして簡単ではないこと」そんなことを伝えなければとつくづく思いました。「法廷もの」作品はセリフとセリフの谷間に、私たちにそんなことも思いださせてくれます。子供にとって映画としてはまだまだ難しいジャンルですが、メッセージは間違いなく大切なものです。受け取った大人は、自分だけのものにせずにうまく子供に伝えていけるといいですね。今月の「はっちゃんまん」も言っているように「(正)義」の一年にしていくためにも。

 番外編:2002年東京地裁の法廷で、実際に裁判長が被告人への説諭に使った、さだまさしの『償い』と言う唄があります。この「さだまさし説諭」は当時マスコミにも取り上げられ結構話題になりました。曲長は約6分間ですが、人が人を裁くことの難しさ、切なさが歌い上げられています。興味のある方は是非こちらもどうぞ。


前の記事 ← ● → 次の記事
みぞけんまん
 みなさん、こんにちは! みぞけんまんです。
 このコーナーは、多くの対象の方(子供に関係する方全て)に気軽に読んでいただこうと思いまして、あれこれと考えた結果、特に親しみやすい「映画」や「本」などを切り口にしながら、あくまでアメリカンに、シュガー&ミルクたっぷり?にお伝えし、「全ての道は私立園に通ず」を実証していこうとするものです。
 みなさん、どんどん遊びに来てください! このページを通して、仕事中だけでなくプライベートな時間にも「ラフに」、しかしながら「常に」、子供たちのこと、保護者のことが考えられるような感性を身につけられたら(学べたら)、どんなにすばらしいことでしょう。そんな学びの部屋へご招待します。
バックナンバーはこちら
著作紹介
BOOK02
『実践! 新人・若手保育者の
ためのトラブル・シューティング集』
八田哲夫・溝上健二[共著]
¥1000(税込)

購入希望はPDFダウンロード後ファックスにて注文してください。
注文用PDF