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最近別の場所で「物を大切に」という文章を書きながら、鮮明に思い出したドラマのワンシーンがありました。それはドラマ「北の国から」の中で、主人公の純(吉岡秀隆)と蛍(中島朋子)が、父親と離婚した母親の葬式の日に、母親の再婚予定だった相手に履き古した運動靴の代わりに新しいものを買ってもらうシーンでした。あのダウンタウンの松本人志ですら思わず号泣したということでも有名なこの場面は、もちろん人情の温かさで泣かせるストーリーなのですが、「物を大切にする」という躾にとっても、大変素晴らしい映像だと思うのです。(このあたりの人間関係と物語は是非DVDでも借りて観ていただきたいと思いますが、You Tube「北の国から 松本人志が涙したシーン」で検索しても観ることができます。是非子供に見せてあげて欲しいと思います)
新しい靴を買ってもらった代わりに古い靴を靴屋のゴミ箱に捨ててしまった純がその靴を思い出しながら心の中でつぶやくセリフ。「……心が痛んでいた。あの置いてきた運動靴は、去年父さんが買ってくれたもので、富良野の町に買い物に出たとき、父さんが選んで僕らのために買ってくれたもので、(中略)だけどその靴は、それから1年、冬の雪靴の期間を除けば、僕らと一緒にずっと生活し、雨の日も風の日も、寒い日も、それから雪解けの泥んこの日も、学校に行くにも畑で働くにも、ずっと僕らの足を守ってくれ、だからすり減り、何度も洗い、糸が切れると父さんが縫い、そして1年使い込んだもので、その靴を、僕は、捨てていいと言い、父さんに断らず、捨てていいと言い……」こうつぶやいた純はこの日の夜、蛍と一緒に、一度捨てた靴を探しに、またその靴屋へと戻って行ったのでした。
子供にものを与える行為というのは、思ったよりも難しいものです。たとえば急激に開発がすすんだスキー場・テニス場開発の山村などでも、それまで慎ましやかに生活していた村人たちに一気に現金収入が増えた結果、子供にステレオ、バイク、民宿の一室(外階段つき)を望むままに買い与えてしまい、結局田舎の平和だった学校が、恐喝・暴力・不純交友・シンナー・喫煙…… と急坂を転げ落ちるように非行化していき、そのことが新聞に大きく報じられたこともありました。結局大人の都合で、必要でもないものを与えられた子供の多くは心が不幸になってしまうということです。これからの季節、クリスマスプレゼントやお年玉…… よ〜く考えて渡しましょう!
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みなさん、こんにちは! みぞけんまんです。
このコーナーは、多くの対象の方(子供に関係する方全て)に気軽に読んでいただこうと思いまして、あれこれと考えた結果、特に親しみやすい「映画」や「本」などを切り口にしながら、あくまでアメリカンに、シュガー&ミルクたっぷり?にお伝えし、「全ての道は私立園に通ず」を実証していこうとするものです。
みなさん、どんどん遊びに来てください! このページを通して、仕事中だけでなくプライベートな時間にも「ラフに」、しかしながら「常に」、子供たちのこと、保護者のことが考えられるような感性を身につけられたら(学べたら)、どんなにすばらしいことでしょう。そんな学びの部屋へご招待します。 |
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著作紹介 |
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『実践! 新人・若手保育者の
ためのトラブル・シューティング集』
八田哲夫・溝上健二[共著]
¥1000(税込)
購入希望はPDFダウンロード後ファックスにて注文してください。 |
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